2026年春の箱根旅に異変?展望席争奪戦の裏側から隠れた「狙い目列車」まで、小田急ロマンスカーの“いま”を追う
箱根 ロマンスカーの最前列展望席は、今やプレミアムチケットどころの騒ぎではない。新宿駅のホームに流れるお馴染みの警笛音が響く中、2026年現在も春の行楽シーズンを迎えた小田急線沿線は、箱根温泉を目指す旅行客やインバウンド観光客で連日活気に満ちている。都心からわずか80分足らずで非日常の世界へと運んでくれるこの特急列車は、時代とともにデジタル化を進めながらも、旅のワクワク感を演出する昭和以来の伝統を力強く継承している。
かつては駅の券売機に行列を作るのが当たり前だった風景も、今ではスマートフォン上での「争奪戦」へと姿を変えた。特に週末の午前中に新宿を出発する便では、予約開始と同時に一瞬で満席となるケースが後を絶たない。週末の旅行計画を立てる際、移動手段として箱根 ロマンスカーを確保できるかどうかが、旅全体の満足度を大きく左右するキーポイントとなっているのは間違いないだろう。
1か月前の「午前10時」に何が起きているのか?伝説の展望席を巡る2026年の攻防

小田急電鉄が誇るフラッグシップ車両「GSE(70000形)」の最前列・最後列に設置された展望席。この16席の指定席を巡るバトルは、乗車日1か月前の午前10時にスタートする。ネット予約システム「e-Romancecar」のサーバーには、時報と同時に世界中からアクセスが集中する状態が続いている。
2026年現在、AIによる座席予約の自動化や不正転売を防ぐための対策も強化されたが、人気の高さは依然として衰えを知らない。ダイナミックな前面展望を楽しむためのシートアサインは、まさにコンマ何秒のタッチの差で明暗が分かれる世界だ。窓枠を削ぎ落とした広大な一枚ガラス越しに流れる小田原線の景色、そして小田原を過ぎて箱根登山電車区間に入った瞬間の急勾配。あの唯一無二の視界を体験したい乗客たちの熱量は上がる一方だ。
あえて「GSE」を外すツウの選択。ビジネス特急からリゾートへと変貌する「EXEα」の再評価

赤いボディが眩しいGSEばかりに目が向きがちだが、頻繁に箱根を訪れるリピーターや鉄道ファンが好んで選ぶ「裏本命」が存在する。リニューアルを経て洗練されたシックなインテリアを誇る「EXEα(30000形)」だ。
大きな窓と落ち着いたアースカラーの内装、そして各座席に配置された電源コンセントやゆとりあるシートピッチ。派手な展望席こそないものの、静粛性の高さと座り心地の良さでは上位モデルを凌駕するとの声も多い。特に静かに読書を楽しみたい一人旅や、パソコンを開いて車内作業を行いたいビジネスパーソンにとって、EXEαは最も安定した快適空間を提供してくれる。混雑を避けて優雅な移動時間を確保したい層にとって、この車両の存在価値はかつてないほど高まっている。
北千住や大手町から直通。地下鉄を駆け抜ける青いロマンスカー「MSE」の圧倒的利便性

千代田線沿線や東京の東側エリアに住む旅行者にとって、新宿まで出ることなく箱根へアクセスできる「MSE(60000形)」の存在は絶大だ。フェルメールブルーの車体をまとったこの車両は、地下鉄線内を特急として駆け抜け、そのまま小田急線へとスムーズに転線する。
大手町、霞ケ関、表参道といった主要ビジネス街から乗り換えなしで箱根湯本へ直行できる利便性は、週末のレジャーだけでなく、金曜日の仕事終わりにそのまま箱根の温泉宿へ向かう「ナイトシップ旅」のスタイルを完全に定着させた。地下のトンネルから地上へ躍り出た瞬間、車窓の風景が一気に広がるカタルシスもまた、MSEならではの醍醐味と言える。
紙の切符はもう古い?デジタル乗車券「EMot」とスマート決済が変えた乗車体験
箱根エリア全体の観光体験をアップデートしたのが、小田急が展開するMaaSアプリ「EMot」とのシームレスな連携だ。ロマンスカーの特急券予約から箱根フリーパスの発行、さらには現地でのロープウェイや海賊船の利用まで、スマートフォン画面ひとつで完結する仕組みが完全に定着した。
かつてのように特急券を駅窓口で引き換えたり、改札口で紙のチケットを掲示したりする光景は、過去のものとなりつつある。チケットレス乗車を利用すれば、発車時刻の直前までシート変更が可能な点も大きな利点だ。天候や急な予定変更に合わせて柔軟にダイヤを選び直せるシステムは、ストレスフリーな現代の旅のスタイルに完璧にフィットしている。
車窓から見渡す富士と四季のコントラスト。特急ロマンスカーで絶対座りたい「座席位置」の裏ワザ
乗車する際に覚えておきたいのが、進行方向に対する左右の座席選びだ。新宿発の下り列車に乗る場合、進行方向右側(AB席)を選ぶと、晴れた日には秦野から渋沢付近、そして小田原手前で雄大な富士山の姿を車窓いっぱいに捕らえることができる。
一方で、左側(CD席)は相模湾の海影や、小田原〜箱根湯本間の渓谷美を間近に楽しむのに適している。さらに、季節によっても楽しみ方は変化する。アジサイが咲き誇る6月の初夏、山々が燃えるように色づく秋の紅葉シーズンなど、移り変わる日本の四季をどの角度から切り取るかによって、座席指定の正解は変わってくるのだ。
2026年最新の料金事情とコスパ攻略。箱根旅を最安・快適に楽しむスマートなルート設計
エネルギーコストの上昇や設備投資に伴い、交通各社の運賃体系が見直される中、小田急の特急料金体系はその利便性に対して今なお高いコスパを維持している。しかし、ただ普通にチケットを買うだけではもったいない。
箱根周遊を組み合わせる場合、「箱根フリーパス」とロマンスカー特急券を組み合わせるのが鉄板の基本ルートだ。さらに、平日のオフピーク時間帯に設定されている割引キャンペーンや、EMotポイント還元プログラムを賢く活用することで、実質的な移動コストを大幅に抑えることが可能になる。浮いた予算で老舗旅館の夕食をワンランクアップさせたり、日帰り温泉の個室アメニティを追加したりと、賢い旅行者たちは賢くメリハリを効かせた旅を楽しんでいる。 (出典: 箱根 ロマンスカー(Yahoo!ニュース))